皆さん、こんにちは。
今回は小説です。
最近、百合ぽい小説が賞を取ることが多い気がします。とても良いことですね。応援しましょう。
ということで、横溝正史ミステリ&ホラー大賞の2022年優秀賞を受賞した作品「君の教室が永遠の眠りにつくまで」をご紹介します!
君の教室が永遠の眠りにつくまで
遠野葵と落合紫子は小学校で同じクラスの同級生。
教室内で会話はしないが、学外では唯一無二の親友だった。
けれど、ある出来事がキッカケで二人の間に距離ができてしまう。
仲直りをしようとした矢先、担任の先生が代わることになった。
狭間百合。新しい担任は休職していたにも関わらず、ずっと前からこのクラスに居たかのように馴染んでいる。
けれど新しい先生が来てから街では人が行方不明になっていく。
先生の正体は。
葵と紫子の関係は一体どうなってしまうのか。
といったようなお話です。
物語は三部制で、主軸が変わります。
文体は難しくなく、すんなりと読むことができます。
登場人物も多くないので、よく名前の挙がる数人をなんとなく覚えておけば大丈夫だと思います。紫子の父親の名前が出てきたときは、だれだっけ?となりましたが、前後の文脈で分かるようになっています。
個人的感想
一部の終わりは、茨の城の上巻を読んだ時のような印象を持ちました。
そちらと同じような結末を期待しちゃいました。
ハッピーエンドといえばハッピーエンドなんですよね~。という言い方をすれば大体察しがつくような気がします。
ちなみに、皆大好きキスシーンですが……かすめる描写があるよ!!!
とにかく、女が女に向けるとても大きな感情を味わいたい方はぜひどうぞ。
読了後に見ると表紙の絵がいいです。
帰省の旅やこたつ、休暇のお供に興味があればいかがでしょうか。